というかた向けに、年末調整と生命保険料控除について解説します。
会社員の方は、お勤めの会社から必ず案内をされると思いますが、仕組みまでは説明してくれませんので本ブログでそんな疑問を解消します。
【今回の記事でわかること】
①年末調整とは何か
②生命保険料控除で行う節税
③保険を見直す機会にしよう
目次
年末調整とは?
そもそも、年末調整とは何でしょうか。
会社勤めの方は、所得税を会社を通じて支払っています。毎月の給与明細にも"所得税"という項目がありますよね。
この毎月の所得税の金額は会社がざっくり計算したものです。※テキトーにという意味ではありません。
それを毎年12月に会社がきちんと計算しなおして、社員が払い過ぎた分があれば返金したり、逆に不足分があれば追加で支払ってもらいます。
このお金の調整を"年末調整"といいます。
ちなみにフリーランスのかたは、ご自身で確定申告する必要がありますので年末調整は関係ありません。
年末調整で私たちが行うこと
会社が正確に所得税を計算するために、私たちは家族の扶養状況や加入している保険の内容を会社に伝える必要があります。
結果として、該当するものがあれば控除され、所得税を節税できます。
年末調整はいつやるのか
会社にもよりますが毎年11月頃が多いです。
年末調整の案内は会社の経理担当から必ず案内がありますので、その案内の指示に従って行えば大丈夫です。
【ここまでのまとめ】
①年末調整は会社が所得税の計算を正確に行うための作業
②控除する項目がある場合は、節税につながるため必ず申請する
③毎年11月頃に会社から案内があるはずなので漏れないように
生命保険料控除とは?
加入している保険に応じて、所得税が控除されます。
生命保険料控除の対象となる保険
民間の生命保険(医療保険やがん保険含む)、介護医療保険、個人年金保険の3つが対象になります。
"生命保険料控除"という名称なのでわかりづらいですが、対象の範囲は意外に広いですね。
生命保険料控除はいくらまで控除できる?
以下の表の通り、各4万円まで。最大12万円まで控除することができます。
生命保険 | 介護医療保険 | 個人年金保険 | |
控除金額(上限) | 4万円まで | 4万円まで | 4万円まで |
自分が加入している保険が控除の対象となる方は必ず申請するようにしましょう。
ただし、
保障も増えるし、もっと保険に加入しようかな!
と一瞬でも思った方は要注意!
街の店舗で申し込む場合も、そのような営業トークをしてくる人が時々いますが
保険は必要最低限の加入にするべきです。
【推奨】加入している保険内容を見直してみよう
控除=税金がその金額減るわけではない
控除という言葉はあまり聞きなれないものかと思いますが、その金額分、支払う税金が減るわけではありません。ここ大事です!
生命保険料控除で最大12万円控除というのは、12万円支払う税金が減るわけではなく、課税所得が12万円減るだけです。
例えば、年収300万円の人が12万円控除された場合は、
300万円 - 12万円 = 288万円 ←この288万円から所得税が引かれるようになるだけ
つまり、上記の場合は約1.5万円くらいしか節税効果はありません。
その為に、不必要な保険に加入し、高いお金を支払うなんてもったいない!
そもそも必要な保険かどうか、見直した方が節約になる
保険は生活をする上で大切なものです。
ただし、家賃や通信費と並んで保険料というものは家計において大きなウエイトを占めるため、家計を見直す場合は保険の内容を見直しをすると効果的です。
例えば、医療保険については高額療養費制度という誰でも使える仕組みを使うことで、100万円近い医療費も実際の負担は10万円以下で受けることができます。
その保障内容は自分にとって本当に必要かどうか見直したり、必要な場合の保険もネットから申し込むことで同じ内容でも割安に利用できることがあります。
自分にとって本当に必要な保険でリスクに備え、その上で生命保険控除などの仕組みを利用するようにしましょう!
それでは、また!