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どうしても成功させたいプレゼン、最適な時間帯は?

会社に勤めていると、上司や取引先に対してプレゼンを発表する機会がありますよね。

プレゼンは準備で決まります。データの整合性はとれているか、話の流れに違和感はないか、予想される反対意見への回答。。。

準備を完璧に進められたあなたは、プレゼンする時間帯を以下の3つから選べるとします。あなたはどの時間帯を選びますか?

午前8時

午前11時

午後18時

午前8時はまだ出社したばかりで慌ただしい。もう少し落ち着いた11時かな?

いやいや、その日のうちにもう一度問題がないか見直す時間の十分にとれる18時かな?

色々な意見が聞こえてきそうですが、心理学的には午前8時というのが答えになります。

【今回の記事で伝えたいこと】

心理学的に「決断をしやすいタイミング」を2つの事例でお伝えします

今回の記事は17万部のベストセラーになった"Think smart(ロルフ・ドベリ著 サンマーク出版)"を参考にしています。

ケース③ 15:10に裁判開始 ユダヤ人、傷害罪で1年4ヶ月の有罪 ⇒仮釈放却下

ケース④ 1635に裁判開始 アラブ人、詐欺罪で2年5ヶ月の有罪 ⇒仮釈放却下

仮釈放が認められたのは?

ケース①とケース④は同じアラブ人。罪状で、同じ刑期を求刑されていますが、仮釈放を認められたのはケース①の方です。

ケース②とケース③は同じユダヤ人。同じ罪状で、これまた同じ刑期を求刑されていますが、仮釈放を認められたのはケース②の方です。

この2つに共通する点は、裁判官が「決断疲れ」をしていない時間帯に裁判が開始となった、という点です。

ケース①とケース②は朝食後と昼食後で、裁判官たちの血糖値が上がっていたため、仮釈放が認められ、

ケース③とケース④の場合は、裁判官たちの意志の力が「決断疲れ」により不十分だったために、仮釈放というリスクを取ることができず、受刑者は服役を続けるという現状維持の決定を下したというのです。

本当に?と思う方も多いかもしれませんが、数百件の裁判所の判決を調査した際にも同じような研究結果が出たそうです。

IKEAの事例(店内のレストランが順路の真ん中にある理由)

IKEAのレストランでは、私たち顧客の「決断疲れ」を回避するための店づくりをしています。

大量の商品を比較していると、だんだん疲れてくる

IKEAはスウェーデン発の家具メーカーで、リーズナブルでお洒落な商品を大量に取り扱っていることで有名です。

大量の商品を取り扱っているという事は、それだけ商品を比較したり、吟味したり、購入するかどうか決断をする機会が多くなります。

店内を周っている途中で「決断疲れ」をしてしまうと、段々面倒になってきて、商品を買うかどうかの決定を先延ばしにしてしまう人が出てきてしまうかもしれません。

血糖値を上げることで、意志の力を復活させる

商品の購入を先延ばしにされては、IKEAにとっても望ましくないですから、この「決断疲れ」をどうにかして解消する必要があります。

そこでIKEAは店内のレストランを順路の真ん中にあえて設置することで、私たち顧客の「決断疲れ」を解消し、商品を購入する意思の力を復活させようとしているのです。

まとめ プレゼンには、早い時間帯もしくは休憩明けの時間帯が良い

裁判の判決では、裁判官たちは仮釈放という大胆な判決を下したのは早い時間帯もしくは休憩明けの時間帯でした。

大手家具メーカーのIKEAでは、出来るだけ沢山の商品を吟味してもらえるように「決断疲れ」を回避する目的でレストランの場所を工夫していました。

普段の会社でのプレゼンでも、こうした「決断疲れ」を意識して

早い時間帯

休憩明けの時間帯

を狙ってみてはいかがでしょうか。

少なくとも、夕方や夜などの時間帯にプレゼンをすることはお勧めできません。

相手が話をあまり聞いてくれないばかりか、決断を先延ばしにでもされたらあなたの準備した苦労をもう一度繰り返すことになります。

本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

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