皆さんは将来的にご自身が住むとしたら賃貸派ですか?それとも持ち家派ですか?
今回はシリーズ累計400万部の大ヒット書籍『金持ち父さん貧乏父さん』に書かれていた考え方をご紹介します。
結論、持ち家は資産ではなく負債、つまりあなたのポケットからお金を奪っていくものだと、この書籍ではハッキリと書かれています。
よく、「賃貸で家賃を支払いし続けるのであれば家を建てた方が得だよね」と耳にしますが、この書籍は真逆の考え方を教えてくれる衝撃的な書籍でした。
改訂版 金持ち父さん 貧乏父さん:アメリカの金持ちが教えてくれるお金の哲学
目次
1.資産と負債の違い
資産とは
資産とは、ポケットにお金を入れてくれるものである、とこの書籍では断言されています。
具体的には、
・ 株
・ (家賃収入をもたらす)不動産
・ 債券
・ 音楽、書籍などの著作権、特許権
といったもの。つまり、自分自身がその場にいなくても収入を生み出すビジネスが資産だという事です。
逆に、自分自身がその場にいて収入を得るという事は労働となります。会社勤めのサラリーマンなどが正にそうですね。
負債とは
資産がポケットにお金を入れてくれるものだとしたら、
負債はその逆にポケットからお金を奪っていくもの、とされています。
そこで、持ち家はなぜ負債なのかという理由を2つご紹介します。
持ち家が負債の理由① 家の購入以外にも沢山のお金がかかる
家を購入する場合は、必ずかかってくるのが固定資産税です。
また、大半の方は住宅ローンを組んで家を購入すると思いますので住宅ローンの利息。
あとは、長期的に住むことを考えると将来的に発生する家の修繕費といったものです。
資産はポケットにお金を入れてくれるものですので、持ち家は逆にお金を支払う機会を増やす、というわけです。
持ち家が負債の理由② 購入した時以上に高い値段で売れない
もし家を購入して、その家を数十年後に手放すことになった際、購入した時よりも高い値段で持ち家が売れるのであればそれは立派な資産といえます。(ポケットにお金を入れてくれるから)
ただし、家を購入した時以上の値段で売るという事は素人ではほぼ不可能です。
例えば、日本では新築の家の鍵を開けただけで価値が2割下がる、なんて言われています。
年々価値が上がっていくのであれば資産といえますが、逆に下がっていくのですから負債に分類されるというわけです。
その他に家を購入すると失われるもの
『金持ち父さん貧乏父さん』では、お金以外にも家を購入することで時間・資本・機会といった3つのチャンスが失われると説明しています。
失われるチャンス① 時間
一つ目は「時間」です。
家のほかに、株や(家賃収入をもたらす)不動産などの資産に投資をしていれば、ローンを返済している間にその価値が上がる可能性があります。
株でいれば配当金という形で定期的に収入を得られますね。
失われるチャンス② 資本
家を購入することによって、ローンの返済や固定資産税、修繕費といった維持費がかかります。
それを資産に投資していればさらにポケットにお金が入ってくるのに、家の購入費・維持費で投資にまわせるはずの資本が減ってしまうというわけです。
失われるチャンス③ 機会
何の機会かというと、投資という経験(=教育)を受ける機会を失うということです。
ほとんどの人は、持ち家や貯金、年金などを資産として考え、それをあてにして考えます。そうすると投資に回せるお金がないと言って投資に手を出そうとしない。
投資を自分自身で経験することで、割のいい投資かどうかを判断できる「洗練された投資家」になれるかもしれないのに最初からその機会となるチャンスを逃すことになる、というわけです。
家を購入する際は、リスクを受け入れられるかを考えてから
心を豊かにする贅沢と割り切れるかどうか
持ち家は負債というお金持ちの考え方をご紹介してきましたが、家というものは心を豊かにする側面もあり、人によっては大事な価値観かと思います。
私も現時点では持ち家を建てたいと考えています(笑)
・ 庭で野菜を育ててみたり、
・ 子どもをプールに入れたり、
・ 家族でバーベキューをしたり、
正直、家を建ててやりたいことが沢山あります。
ただし、私は『金持ち父さん貧乏父さん』を読んで、感情面(家を買って〇〇したい。みんな家を買っているからこんな家にしたい)だけで家の購入を考えるのは非常に危険だと思いました。
家の購入費用だけでなく、固定資産税や修繕費なども考慮し、トータルでコストを考え、それを受け入れられるか。
金額が大きいものを購入するときは、マヒしがちな感覚をいかにコントロールするか。
(家を購入する際に勧められるがまま床暖房の設備に70万円かけるとか。。数千万の買い物だと感覚がマヒしがちですが70万円は大金。本当にそれが必要なのかどうかをしっかり考えることが重要)
といった点をしっかり考えないといけないですね。
まとめ
・ 持ち家は、ポケットからお金を奪っていく負債である
・ ただし、リスクをしっかり考えたうえで、心が豊かになる贅沢と割り切れるのであれば購入もOK
少なくとも、みんなこうしているから自分も…という風に流されないようにしたいですね!
本日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
改訂版 金持ち父さん 貧乏父さん:アメリカの金持ちが教えてくれるお金の哲学